『屏山文物径』(Ping Shan Heritage Trail)と呼ばれる歴史散策道である。“建国”から150年そこそこの若い国・香港で歴史を語るというのも一見おかしな話だが、香港(と後に称されるようになる地域)には既に旧石器時代から人が住んでいたというのは、前項の香港歴史博物館でも触れられている。
この屏山文物径は宋代の12世紀にこの辺りを支配していた豪族の遺跡を結んだ全長約1kmの散策道で、1993年にここを含めて2ヶ所のコースが指定された。関西で言えば『歴史街道』のようなものである。
北から南へ向かうルートをとることにする。最初のポイントは『聚星楼』で、香港で唯一現存する古塔なのだとか。中で屏山文物径の解説パンフレットがもらえるらしいのだが、祝日時は入り口は閉鎖。
《聚星楼》は700年前につくられた塔らしいが、すぐ後ろの西鉄線の高架駅、そして更に背後の高層マンション群とのギャップがなんとも奇妙なコントラストを醸し出している。
《上璋囲・外観》内部は吉慶囲と同様に人が暮らしており、ちょっとだけ中を見せてもらいたくても入り口にはこんなプレートが。広東語が解らなくたって、観光客を歓迎していないという意思は容易に読み取れる。